シーソーが揺れてる
「二人ともやることがあっていいなあ」
公園のベンチに一人取り残されてしまった春香は、寂しさと同時にそんなことを思い始めていた。
「今からどうしよう」
そう呟いてベンチから立ったが、いいアイディアは帰ってこないし出てもこなかった。
代わりに生暖かい風が春香の頬や髪を撫でていった。
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