シーソーが揺れてる
「いやあそれにしても、偶然ですねえ。あの時二人同じ時間に同じ場所に居ただなんて・・・」
「あー、うん」
「僕たち、もしかして運命で繋がって居るんでしょうか」
「えーっ?」
良太の台詞に、春香はどう話しを繋げたらいいのか分からなくなった。
と、ちょうどその時バスのアナウンスが春香の降りるバス停の名前を告げた。
「すみません、冗談です」
降車ボタンを押した春香の耳に恥ずかしそうな良太の声が響いた。
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