トーク!
なのに、当の新杉さんは他人行儀。


「そうだね」とか。
「そうでもないよ」とか。
あわよくば「俺の女を口説くなよ!」とか?


なんでもいいから彼氏として発言して欲しかったのに、新杉さんは、誰にでも言うような言葉を落とす。


「困ってるみたい」だとか、なんか、すごく遠い人みたいだ。


「新杉くんとはいつから付き合ってるの?」


少し甲高い声に視線を向ければ、同じ席に座ってた女の人の一人が、あたしの全身を値踏みするように見てた。


サラサラストレートロングの髪の毛。
薄く施された化粧が大人の色気を醸し出す。
あたしとは違う大人の雰囲気のその人に、あたしは雰囲気だけで気圧されてる気になった。

< 24 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop