逃げる女
「私が、Hするの拒んでたからいけないの?そんな事で武志は私を振ったの?」


『普通は好きだったら、やりたくなるだろ?好きな女に触れたいって思うのは当然じゃん。』


「だって…」



怖かったんだよ。私、まだ経験したことなかったし。

でもさ、そういう雰囲気に武志がもっていこうとしてるの気付いてた。


私もそろそろいいかなって思ったりもしてたんだ。



きっかけが欲しかった。
散々拒否しておいて、突然オッケー出すのが恥ずかしかった。


だから、来週の武志の誕生日に渡すはずだったプレゼントと一緒に私も…


なんて、ベタかもしれないけど、やっと決心したのに!





目の前の景色が滲んで見える。



涙が出て来た。



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