逃げる女
気づけばベッドの上に寝かされていて。

馬乗りになってくる充をただ見てることしか出来なくて。

『お前、そんな潤んだ目で見てくるなよ。誘ってんの?』

そういいながらキスしてくる充。

潤んだ目?それは少し前に泣いたからであって、誘ってるわけじゃないよっ!

口が離れた隙をみてやめるようにお願いをする。

「み、充?もうやめよ?」


『んー。そうだよな。』


でも、手を止めてくれない。それどころかTシャツを脱がそうとしてくる。


「あのさッ、さっき私言ったよね?こうゆう事はじっくりと愛を育ててからって…んんッ」


『もうちょっと…な?』









充とは高校生からの腐れ縁で、大学でもずっと、一緒に行動してて…
今までだって2人で飲んでそのまま雑魚寝だってしてた。

こんな風になることなんて想像もつかなかったのに。


『はあ…やばい…美里最後までいいい?』


「最後?…え?」

頭で理解する前に、ものすごい痛みが走る。

「や!…痛い…無理!」

『もう少し…我慢してっ…』



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