逃げる女
武志を紹介してきたのも充で…私たちの仲を取り持ってくれたのに。


「…っ!!」


彼氏だった武志を散々拒んでおいて、今私何してるの?

上で動く充の揺れで酔いもまわってきてるし、…痛いし、もう何がなんだかわかんなくなってきた。


事を終え私に体重をかけてくる充をみて、ようやく痛みから解放されるんだと思ったら、そのままいつの間にか寝てしまっていたらしい。


目を覚ます私の横で、ぐっすり眠る充の姿。


時計を見るともう真夜中で、終電なんてもうない。

明日の朝まで寝かせとこう。


考えてもどうしようもないと私もまた眠りについた。




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