白雪姫と消しゴム


「行ったら?」

あたしは精一杯の作り笑いで
久美子にそう言った。
したら久美子は頬を膨らまして

「うーちゃんもだかんね?」
ちょっとおまち下さい、
それはどうゆう…?

「うーちゃん来なかったらぁ…
誰があたしのこと守ってくれるの?」

それは俗に言う彼氏じゃない?
もとい短時間でOK彼氏。
でも、ちょっと、いやかなり嬉しい。
久美子とあたしはやっぱり
ずっと一緒…

「勉強も分かんないよ?だって。」

だよね…うん…
勉強、ね…うん…

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