白雪姫と消しゴム
「ぅんっ、じゃぁー、また明日
連絡しますんでぇっ♪」
久美子はすっとブランコから立ち上がり
おでこに手をあてて
ラジャ!のポーズをして笑った。
「はいはい・・・またね」
あたしが小さく肩のあたりで
手をふったら久美子は
頭の上まで手をあげてぶんぶんと手を振った。
「まったねぇぇえぇ~」
可愛いお姫様は、スキップをしながら
家の方向へと帰っていく。
「嵐がすぎさったみたいだねえ?」
あたしは花壇の花に話しかけた。
『ほんとだね!』まだ小さな蕾たちが
大きな声でそういったような気がした。
・・・明日、どうなることやら?