電子警察官AKI ~3日間の命~

○不明

ファイルの消去は全て終わった。

しかし同時に、AKIの課題データと作成記録が消えてしまった。

課題データはともかく、作成記録が消えてしまうと、この電子警察官の作成方法がわからぬままだ。

全く、このハッカー…やってくれたな。


頭を掻きむしり、苦し紛れの舌打ちをする。

AKIの方はどうなった。

ふと気になり、私は画面を見た。

まだAKIは戻っていない。


えらく時間が掛かっているな…その辺の低俗ハッカーならすぐに見付けられると言うのに…。


私はAKIの画面まで歩み寄り、キーを打った。

しかし、画面に現れたのは"Error"の文字。

私は画面にかじりついた。



「そんな馬鹿な!何故エラーが…AKI!返事をしろ、AKI!!」


狂ったようにEnterを押すが、AKIは現れずErrorの画面が出るばかり。



「戻ってこい、AKI!返事をするんだ!!」



まさかデータを壊されたんじゃないだろうな…。

可能性は低いが、あのウィルスが電子回路に潜んでいたのだとしたら面倒だぞ。


いくら自己処理機能があったとしても、あの強力なウィルスではAKIでも危険だ。

焦る気持ちを抑えて、もう一度AKIを呼んだ。




「AKI,AKI,Give me your answer do.」



歌うように、心を落ち着かせて私は呼んだ。





『Yes,my master Hiragi.』
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