すべてはじめて

後ろにいたのは顔を真っ赤にした桜井だった。



みるみるうちに俺の顔も真っ赤になる。



「俺らがいなくなるからって変なことすんなよなぁ」



「このっバカヤロー。俺の前に二度と現れんな」



二人がいなくなった後、虚しくこだまだけが二人っきりの体育館に響き渡っていた。


< 175 / 401 >

この作品をシェア

pagetop