I believe you☆


部屋の窓をあけて、ベランダに出た。
冬の外は寒すぎて・・・

星達が冷たく輝き、月が寂しそうに光る。

「おじょう様。
ずっと外にいると風邪をひきます。
中にどうぞ。」

あたしを椅子に座らせテーブルの上に
作り直した夕食を置いた。

この料理を見ると申し訳なく思う。

「私、咲々と会ってきました。
咲々に今の自分の気持ちを伝えてきました。
これからも、咲々の一番近くで支えていきたい
っと、思っています。」

ステレオから流れるピアノの曲が
いつになく悲しい音のように感じた。

「咲々さんに会ったんだ。
朝倉と咲々さんが一緒なら大丈夫だね。
朝倉と咲々さんは離れていても
気持ちは繋がっていたんだね。」

自分で、言った自分の言葉で逆に自分が悲しくなる。

「咲々が言っていました。
"大切なのは心。
心と心が繋がっていれば離れていても永遠の愛で
繋がっている。"って。」

朝倉は言葉を残し、部屋から出ていった。









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