ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
◇ 嘘。笑えるんじゃん…。
 

☆*+.。.+*


…次の週の火曜日。



――パスン


――カション


――カション



…なんの音か?って?


私は再びダーツバーに来ていた。


…もちろん、和希さんに会いたいから、という下心付きで。


ダーツバーに来たからには、ダーツをしなきゃ!って思ったんだけど…


的に全く当たってくれないダーツ…。


なんでー?


私は首を捻る。


私の投げたダーツは、3本とも見事に床に落ちていた。


ちなみに、ダーツは3投で1セット。


下手な私でも知ってるルールだ。


当たらなかったら意味ないけど…。


「はぁ…」


私はノロノロと、落ちたダーツを拾いに行こうとした。


「―――ぷっ」


「!!」


聞こえてきた笑い声の方向に振り返る。


あいつ…真弥…さんが口に手を当ててこっちを見ていた。

 
< 24 / 217 >

この作品をシェア

pagetop