俺様男子と毒吐女子
食べ物の事を考えながら着いた下駄箱は、全てオレンジ色に染まっていた。
「(あれ、誰かいる。)」
オレンジ色に染まっているなか、同じようにオレンジ色に染まっている人物が一人。
「(もう、学校には生徒は残っていないと思ってた...。)」
私が凝視している事に気付いたのか、その人は此方に顔を向けた。
「(げっ....。)」
だけど、そこに寄り掛かっていたのは、一番会いたくない人No.1の高木陽一だった。
「(なんで居るの....。)」
私はこの最悪な状況に溜め息を吐きながら、あいつの横を通り過ぎようとした。
そしたら、いつかの時のように捕まれる腕。