俺様男子と毒吐女子

瞬間口元をニヤリと歪めたその男にイヤな予感がした私は腕を振り払おうとした、









なかなか外れない。





それを見て愉快そうにアイツは笑った。







「じゃあ、行こうか。」



「は?どこにーーーってちょっ!」




いきなり腕を引っ張り、私をどこかへ連れて行こうとする高木。





私も抵抗するが相手は男、やはり簡単には振り解けない。






「はなっ...してっ!高木!!!」





私が叫んだ途端急に止まり出した高木。





高木が止まれば引っ張られていた私も当然強制的に止まるわけで。




「いっ..!!急に止まらないでよ!バカ!!!」





高木の背中に鼻をダイレクトにぶつけた私は自分より高い位置にあるその顔を睨み付けた。









「ねえ、聞いてーーー。」



「陽一。」








謝罪は愚か、私の発言まで遮りながら意味の分からないことを言う高木。







意味不明だ。








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