俺様男子と毒吐女子
「よう。」
「・・・。」
購買に向かう途中、偶然にも会ってしまったのだ、高木陽一に。
「・・・。」
「え?何。まさかシカトすんの?この俺を?」
これ以上こいつに関わりたくなくて、黙って横を通り抜けようとすれば、私の腕を掴みながらの俺様発言。
ほんとこいつは何様のつもりなの。
つか、手離しなさいよ。
そんな意味を込めて睨んだのだが、
「何?そんな見つめて。俺に惚れた?」
全然伝わらないかったのか、口元をニヤニヤさせながらそんなバカバカしい事をいい放った。
殴ってやろうか。このナルシスト。