碧い猫。
「ミィシャー!!ルウダー!!」
聞こえた俺たちの英語名。
この名前を知ってるってことは…。
未紗の露骨に嫌そうな顏。
「…櫂(カイ)…。」
「ミイシャ、今日も相変わらずだなー!! オーラが怖いぞ!」
「…誰のせいかしらね。」
「って、お前ら目立ちすぎー!!美男美女だからってー」
「櫂も十分、目立ってるぞ。そのオレンジ頭。」
「マジぃ?? お前らの金髪碧眼には負けるけどな☆」
櫂は髪の一部をカシスオレンジ色に染めている。
「先生に見つかるぞ。」
「なんとかなるっしょ!お前らはいいよな!!地毛で~」
櫂は俺たちの仲間。
その時…
「未紗?流汰??」
振り向くと。
「…玖(きゅう)…。」
「ちょいっ!玖さん!俺っちもいるよー!」
「わり。気づかなかった。オレンジ頭。」
「自分、黒髪だからってなー!!!」
金髪2人、オレンジ頭1人に黒髪の玖は周りから見たら浮いてるであろう。
見た目だけは普通の高校生だからね。