空から君へ

16歳

命の限りを宣告された。
手術をしても、再発するかもしれないという恐怖から

生きることを諦めた。



俺の命はもうすぐ終わりなのかもしれない。

ならば



それならば

チカラの続く限り
大切な人を大切に愛し抜こうと思う。




あと少し
精一杯

チカラの限り


生きていくことを誓います・・・。






「おにいちゃん!」



「元」



「元気になった?」



「遊べるくらいな」






小児病棟に行くと子供たちが集まってくる。
看護師たちも

笑ってみている。






「おにいちゃん!真子!たかいたかいしてほしい!」



「僕も!」



「あたしも!」






子供たちが俺にしがみついてくる。

やべ…
俺って子供にもめちゃモテ?






「絵本もー!」



「はいはい 後でな」





両手を引かれて遊び場に連れて行かれる。






「ね!おにいちゃん!深子ね!退院するの!」



「おー よかったな深子」





退院
俺もする。そのうち?





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