たいせつなモノ
□■新たな出発■□
空がいなくなってから




私は一人でひたすら踊り続けた。




他の友達が




「一緒に踊ろうや。」




と誘ってくれたが




なぜか一緒に踊る事はなかった。




そんな私を見て




友達はこう噂していた。





《たきはそらがおらんから


ダンスする気ないねんで…


たきにとってダンスはそんなもんやねん。


あんなに好きやったのにな。》







違う。




ダンスを嫌うわけがない。




私には目標があった。









プロのダンサーになる









そのために




もっともっと




上のレベルのダンスがしたかった。




いつまでも




SPEEDのまねばっかりは




していられないと思った。




そんな自分のわがままを




みんなに押し付ける事ができず




私は自分から




みんなに壁を作った。

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