たったひとつの愛と笑顔
今日はおじちゃんだから、おまけがもらえる。




と、ひそかに心の中で思っていた。




「えっと、3年の入試問題集ってありますか???」





「3年の入試???えっと、ココの本棚にあるよ。下から3段目。」




1年から3年までの問題集がならんであった。




明日香はその中の3年をとる。




一番簡単なやつからしようかな。




っと、思ったが中を見てみると、1年の問題も入っていた。




これなら。




っと、思い、超難問問題集も買った。




会計を済ませ、おじちゃんからもらったオマケの漫画を明日香は読みながら翔太の家に向かった。




ピンポーン。




「はい、明日香。いいよ、入って。今かぎ開けるから。」




そこにいたのは、私服姿の翔太だった。




サッカーのユニフォームと同じくらいカッコイイ。




「明日香の私服、派手じゃねぇか???」




ガーン。




派手って。




明日香の私服は、下はチェックのスカートとジーパンのコラボ。


上は、黒と白のラインが何本も入った服と白の上着を着ていた。




「そんなに派手かなぁ???普通に普段着なんだけど・・。」




「ってか俺、女子の普段着とかあまりみたことねぇし。」




じゃあ、派手かどうか分からないじゃんって言いたかったけど、勉強もあるからやめておいた。




翔太の部屋に案内された。




はじめは、綺麗な家だから緊張していたけど、翔太の部屋に入った瞬間、落ち着いた感じになった。




「翔太の部屋、いいねぇ。」




「そんなことねぇよ。お前がくるって聞いて、急いで片付けたんだから。」




明日香のために片付けてくれたんだ。




「じゃあ、この問題集のこことここ、解いて見て。」




明日香は分かる範囲だけ、答えをみながら正確に教えた。




そんな日が何日か続き・・・。
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