小さなsecretary

雪兎SIDE☆


「社長、今日は入社式ですよ」

「めんどくさい」


ぴしゃりとドアの近くに立っている男に言った


「少しでいいので出席してください、今年こそ秘書課に誰かしらいれなくてはならないんですから」

「司がそこまで言うならしょうがないか…それより言葉使いなおしてよ」

「わかったよ…雪兎、早く用意をしろ」

「はいはい」


今まで大きな背もたれつきの椅子に座って外を見ていた男はくるっと椅子を回転させた


「かわいい子がいるといいんだけど」

「それは雪兎が見定めろ」






そう……ここの秘書課は指名制度…


選ばれた人しか配属されない憧れの課









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