モモ太郎 1
仲間
「ああ〜〜でも、旅ってしてみたかったんだよな〜」

モモ太郎が、独り言を言いながら左右を田んぼに、挟まれた一本道を歩いていると、先にある大きな一本の木の下に、赤いTシャツにジーパン姿で、胡座をかいて座っているゴリラと目が合った。


(むっちゃ見てる・・・・・・仲間候補?・・・・・・でも、ゴリラだぞ?駄目だろ?)



ゴリラ
「なあ」



(なんも聞こえて無いよな・・・・・・違うよな?)

ゴリラ
「ちょっと、モモ太郎君?」



モモ太郎は、自分の限界速度ギリギリでダッシュした。



ゴリラ
「ちょっ!なんで逃げんねんてっ!」




モモ太郎
「嫌やーーっ!!!ゴリラはあかーんっ!!!!」



だが、いきなりモモ太郎は立ち止まった。



モモ太郎
「なに?」



ゴリラ
「いきなり「なに?」とか聞かれたら話難いねんけど、モモ太郎君の仲間になりたいねん」



モモ太郎
「なんでなん?ゴリラ」



ゴリラ
「俺はモモ太郎君て呼んでんねんから、モモ太郎君もゴリラ君て呼んでやっ!」


モモ太郎
「なんやねんお前〜」



ゴリラ
「お前って言わんと、ゴリラ君て呼んでやっ!!」



モモ太郎
「分かった。ゴリラ君は、なんで仲間になりたいん?」








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