彼からの5日遅れのラブレター
「それではこれより、社内パーティーを始めます。皆様〜乾杯のご準備を!!」

皆で、シャンパンやらワインやらを持ち上げた。


「「「「「「乾杯〜!!!」」」」」」


俺は、シャンパンを片手に律にいいだけ付き合わされていた。

「もう!やだぁ〜律さんってば」

厚化粧の女が媚びを売りながら話していて、鳥肌が立つ。

「ゆうさぁ〜ん!?これから抜け出しませぇ〜んっ!」

香水の匂いきつ。
しかもさっきの女どもみたいにパンダだらけ……。

「ごめん。俺飼育係になった覚えてないから」

女どもは、顔を鬼面にして怒ってどっかにいった。

「もーん。俺のLady怒らすなよ」

黒い笑みをしながら律が言ってきた。

「良くあんなパンダどもと仲良く話せるな」

「ちっ、ちっ、ちっ。顔は、イマイチだけどあのスタイルみたか?ボン・キュッ・ボンだぜ?」

一応ドレスマナーだから、女どもは、ドレスを着ている。どれだけ自分のスタイルに自信があるのか知らないけど、胸元がガッツリ見えるものや、見たくもないパンツが見えそうなものとか………、とにかく皆、露出度がハンパない。

だけど、俺はそんなのに全く興味はない。
あっち系とかではない。
人並には、女を抱いてきたつもり……。
だけれど、今日絡まれていた女が気になって仕方ない。
彼女に比べたら、ここにいる女は、爪先にも及ばなっ…………

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