始末屋 妖幻堂
「大丈夫です。もう、すっかり。朝餉、用意しておきました」
「おっ、そいつぁ有り難ぇ。けど、無理すんなよ」
嬉しそうに起き上がる千之助を、小菊はちょっと不思議な気持ちで見つめた。
この、何の変哲もない人が、神様・・・・・・?
伸びをしていた千之助は、そんな小菊の心を読んだように、にやりと笑った。
「俺ぁ神様なんかじゃねぇよ。ちょいとその力を使える、ただの使いっ走りさ」
狐姫との会話を聞いていたように、さらりと言う。
曖昧に頷いて、小菊は千之助の前に、あり合わせで作った朝餉の膳を置いた。
「そうだ。野郎はどうしたかな」
箸を取りながら、千之助が、ふと奥の襖を見た。
ぱん、と一つ手を叩くと、襖が細く開いて、中から幼い禿が顔を覗かせる。
「よぉ、佐吉はどんな具合だ?」
千之助の問いに、禿はこくりと頷く。
特に悪くない状態だということだろう。
そういえば、この妖幻堂にいる小者たちは、皆喋らない。
紙で作った式神みたいなものなのかな、と小菊が思っていると、禿は、ひょいと顔を上げ、彼女を見た。
そして、また千之助を見る。
「おっ、そいつぁ有り難ぇ。けど、無理すんなよ」
嬉しそうに起き上がる千之助を、小菊はちょっと不思議な気持ちで見つめた。
この、何の変哲もない人が、神様・・・・・・?
伸びをしていた千之助は、そんな小菊の心を読んだように、にやりと笑った。
「俺ぁ神様なんかじゃねぇよ。ちょいとその力を使える、ただの使いっ走りさ」
狐姫との会話を聞いていたように、さらりと言う。
曖昧に頷いて、小菊は千之助の前に、あり合わせで作った朝餉の膳を置いた。
「そうだ。野郎はどうしたかな」
箸を取りながら、千之助が、ふと奥の襖を見た。
ぱん、と一つ手を叩くと、襖が細く開いて、中から幼い禿が顔を覗かせる。
「よぉ、佐吉はどんな具合だ?」
千之助の問いに、禿はこくりと頷く。
特に悪くない状態だということだろう。
そういえば、この妖幻堂にいる小者たちは、皆喋らない。
紙で作った式神みたいなものなのかな、と小菊が思っていると、禿は、ひょいと顔を上げ、彼女を見た。
そして、また千之助を見る。