COLORS~Clear~
「…霧島、クン…?」


道の向こう側。
ちょっと距離があるけど、間違いない。

タクシー乗り場。
霧島クンの姿があって。

どうして、


「こんな時間に……?」


少し、疲れてるような。
それとも、体調がすぐれないのか。
いつもとは違ってみえて。

ふと。
朝の、沙奈の言葉を思い出した。


「…………………」


お昼休みはあと30分。

私はお会計を済ませて、急いでお店を出た。

沙奈の言葉。
今の、霧島クンの様子も気になって。

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