COLORS~Clear~
「じゃあ。また来週ですね」
稽古の時間が終わって。
次の稽古日の確認。
「あ、来週は」
「えっ?」
「来週は、ちょっと無理そうなの…」
「仕事。忙しいんですか?」
「えっ?…えぇ…」
一瞬、返答に詰まりかけてしまったけど。
何とか頷く。
別に隠す必要なんてないのに。
私は“それ”を、なぜか口に出来なくて…。
いま話さなくても。
近いうちにわかってしまうことなのに…。
「わかりました。じゃあ、都合のいい日。またメールして下さい」
「…えぇ」
嘘をついたわけじゃない。
確かに、仕事も詰まってはいたけど。
「…じゃあ」
「はい。気をつけて」
霧島クンの笑顔に、少し胸が痛みながら。
私は、家へと車を走らせた。
その胸の痛みが何なのかは。
あえて、追及しようとはせずに……。
稽古の時間が終わって。
次の稽古日の確認。
「あ、来週は」
「えっ?」
「来週は、ちょっと無理そうなの…」
「仕事。忙しいんですか?」
「えっ?…えぇ…」
一瞬、返答に詰まりかけてしまったけど。
何とか頷く。
別に隠す必要なんてないのに。
私は“それ”を、なぜか口に出来なくて…。
いま話さなくても。
近いうちにわかってしまうことなのに…。
「わかりました。じゃあ、都合のいい日。またメールして下さい」
「…えぇ」
嘘をついたわけじゃない。
確かに、仕事も詰まってはいたけど。
「…じゃあ」
「はい。気をつけて」
霧島クンの笑顔に、少し胸が痛みながら。
私は、家へと車を走らせた。
その胸の痛みが何なのかは。
あえて、追及しようとはせずに……。