COLORS~Clear~
もし、先に出会っていたのが霧島クンだったら。

お見合い相手が、郁サンじゃなかったら。

何かが、違っていたんだろうか…。

年の差だけは、どうすることも出来ないけど…。


ただ。
それでも、今はっきりしていることは。
私が霧島クンを選んだとしても、幸せにはなれないということ。

彼には。
私なんかより、大切な未来が待っている。

“茶道”という、大切な、未来が。

私には。
彼の未来を、奪うことは出来ない。

彼の人生を、壊したくもない…。


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