COLORS~Clear~
「あ…ごめんなさい。比べてるわけじゃないの」
「!」


もちろん、そんなつもりはなかったし、誤解を解いておきたくて。

私はワンクッション入れてから。


「ほんとに美味しいお茶だった。霧島クンも、心でお茶を点ててるんだと思ったわ」


そう続けた。


「え…?」
「心って、なに?お姉ちゃん?」


その言葉で彼はわかってくれたみたいで。


「以前。お父様にお茶を点てて頂いた時に聞いたの」


彼の表情が和らぐ。

たとえ誰であろうと。
比べられるのは嫌なもの。

ほんの一瞬でも。
不快な気持ちにさせてしまったことを反省する。

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