COLORS~Clear~
でも。
もちろん、そんなわけはないし。


―そう。違う


私の中で一呼吸おく。

それでも。
彼は“霧島”の後継者。
別の意味でも戸惑ったけど。


「また。腕、磨いてくるんで」


まっすぐな瞳。
また、


―彼のお茶を飲んでみたい


感じた私は。


「…じゃあ。楽しみにしてる」


そう、素直に。
頷いてしまった。












< 49 / 328 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop