COLORS~Clear~
6.知らない『罪』
朝。


「………………」


妹の友人。
いくら夢とはいえ、10歳も年下の霧島クンに抱きしめられるなんて、


―そんなに。滅入ってた…?


目が覚めて、思わず苦笑い。

いくら何でも、あり得ない夢で。

確かに沙奈のことはショックだったけど。
夢は夢でも、私の相手は霧島クンじゃない。

郁サン。

郁サンなら、きっとこんなに気にする必要もなかったんだろうけど。

さすがにちょっと、驚いた。

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