カローレアの金
「できました」

女王は書きあげた手紙をアンに見せる。

『拝啓、金色の髪を持つ少女のお父様

あなたの娘さんはこのカローレア王国の城にいます。ていうか貰いました。以上

女王ローズ』

「…なんともまあシンプルな…」

「わかりやすいでしょう?」

女王は紙を細く丸めてアンに渡す。
アンはそれを受け取り、鷹の足にくくりつけた。

「さ、ジャンの所に戻りなさい」

アンは鷹を乗せた腕を大きく横に振り、鷹を飛び立たせた。

鷹はまっすぐ、アジトの方へ向かう。

「じゃあ、買い物しましょうか」

「ああ」


アンは女王と共に露店を覗いていく。


服と下着を数着買い、城への道を歩いて帰った。

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