ワタシハムテキ
卒業式ってタルいよね…

こんな体調になって良いんだか悪いんだか……

てかまじこれ、今までにないくらいの体調不良…

ほんとにやばいんだけど…



しばらくして足音が聞こえた

しかも、物凄い早く大きな音

「莉奈っ………!!!」

この声………

あたしは大好きな彼の言葉にも反応できない

潤が教室に入ってきた

「どうした?さっき真理奈がこそっと教えてくれて…」

「……ん……だるい………」

吐きたくないから堪えてるけど、こうしてるのも限界きそう

そんなあたしの心境を読み取ったのか、潤はあたしに質問をする

「何が一番楽?おんぶ?お姫様だっこ?」

お姫様だっこって潤がつらいじゃんね…

でもおんぶって下向くよね…?

「もぅいい」

潤はあたしが何も答えないから結局お姫様だっこをした

あたしは潤の腕にしがみつく

「制服着るの最後なんだから汚すなよ」

遠回しに俺の腕の中で吐くなって言ってんのかな?

あ~…ほんともうだめ



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