甘い誓いのくちづけを
「聞いてる?瑠花ちゃん」


「はいっ!!」


ドキドキと高鳴る心臓の音が電話の向こうに聞こえないように、ほとんど無意識のうちに大声で返事をしてしまった。


よく考えれば、電話越しに心音が聞こえるはずなんて無いのに、今のあたしはそんな当たり前の事にすら気付けない。


「いい返事だね」


一呼吸置いた後で落とされた言葉に、頬が熱くなる。


「君といると飽きないよ」


クスクスと笑いながら、だけど至って真剣な口調の理人さんに、あたしの胸は呆れるくらい騒いでいる。


くすぐったくて嬉しいけど、素直に喜ぶところじゃない気がして…


「……何だか複雑です」


益々熱くなった頬に気付かない振りをして戸惑い気味に零せば、理人さんがまた楽しげに笑った。


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