Girl's? collection 1
トントン・・・
玉ねぎが徐々に細かくなっていく。鼻がツンとして、目が痛くなっても、その手は止められない。
母いわく、
『どこまでも手作りにした方が美味しい』
らしい。
材料を切ったところで、ユズが近寄ってきた。
ユズはオレの後ろを通りすぎ、冷蔵庫へ向かう。そして中から作り置きの麦茶を取り出した。
「・・・・・・。」
なんだかさっきの事が気になって、話しにくかった。
「なんか言いたいことでもあんの?」
そう思ってたら、ユズの方から話しかけてきた。
オレは思わず「へ?」と間抜けな声を出して振り返った。
「ずっとあたしのこと見てて、正直気色悪い。」
出た。ユズの毒舌。
相変わらず大きなベッドホンを付けるユズはいぶかし気にこっちを見てくる。
「いや、べ・・別に。」
「あんた嘘下手すぎ。」
「う・・・」
「何だよ。もう。」
ユズは、はぁー、と頭をかいた。ガシガシかきすぎて髪が乱れてしまっているが。
オレは言いたいことがまとまらず、結局、
「いや、本当に何でもないから。」
と言っておいた。