Girl's? collection 1


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side ナオキ


「・・・まあ・・確かにこのりんごあめとやらも美味しいですわね。」

「だろ?少しは新しい世界見れたか?」


少し納得のいっていないようなチョウ。でも多分、楽しくないわけはないはずだ。


「うわっ、懐かしい!チョウ、一緒に金魚すくいしましょうよ。」


ハルカの言った一言。それがチョウのスイッチをオンにした。


「(ずきゅーん)もちろんですわ。それがどんなものかはわかりませんが、是非やらせてくださいませ。」


「仕方ない・・・ウチがこのカメラで決定的瞬間をとらえよう。任せなさい~。」


そしてサヨまでもがギラギラした目で2人について行った。


「まったく・・・転ぶなよー。」


残ったのはオレとユズだけ。

なんだかユズはオレの方をチラチラ見ていた。


「っと・・・なんかただ待つのもあれだし、なんか食べるか?」

「ぅん・・・。」


とりあえず、何を食べるか決めるために屋台を巡る。


「「・・・・・・。」」


何で会話が見つからないんだろう。

周りは屋台のオッサンの声やどこかの女の子の声やらで騒がしいのに。ここだけ、空気が違う。

ようやく見つけた話題はとてもどうでもいいことだった。


「あー、なんか久々に祭り来たけど意外と人多いな。」

「確かに。あたしも久しぶりに来た。8年ぶりだー。」

「8年?!ユズ、今まで行ってなかったのか。」

「まあね。だからすっごく懐かしい・・・。」


その表情はなぜか悲しそうだった。それはいつかみた表情だった。そう、ちょうど買い物に行った時のような・・・。


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