Girl's? collection 1
わぁーーーーー
きゃあーーーーー
ステージの明るいライトがオレを照らす。
みんなの目線がオレを突き通る。
スゲー・・・
素直にそう思った。
一歩進むたびにレースがふわっと揺れる。
今まで重い、としか感じなかった髪がまるで羽みたいに軽い。
見ている人たちは見とれ、いかにこの部活が人気で、作られる服が素晴らしいのかを知らされた。
オレ自身も――・・・。
「凄い・・・鳥肌たった。」
「なんか感動・・・。」
「かわいい。モデルの人誰?」
「今までこういうの興味なかったけど、スゲーな。」
観客の声が耳に届かないナオキ。
ハルカは満足そうにステージ裏から見た。
「うーん、いい顔してる!」
「ハルカ様。」
振り向くとチョウが自分を見ていた。
「今まで、なんでお洋服のことをよく知りもしない人にモデルなんて、って思ってましたわ。でも今わかりました。ハルカ様があの子を選んだ理由。」
ハルカはニヤッと笑う。
「当たり前じゃん。私が選んだんだもん。最初からわかってた。あの子には――」
ステージで微笑む彼女、もとい彼。
「あの子には人を魅了させる力が備わってる――。」