金持ち女VS貧乏男
ひぇっ!


『何驚いてるんだよ』


あ、あんたが急に暗闇から出てくるからでしょ!

『待たせたな。これ持ってけよ』


そう言って彼に手渡されたのはコップに入った栗きんとん。


『直美、食ってないだろ?それ食え』


食えって、それ私のお母さん作ったんだけど。。てかラップかかってないし…並々入ってるし…


まぁいいか。あいつが大切な食料をわざわざくれたんだし!


『ありがとう。じゃぁ。今日は、ありがとね』


帰ろうとした私に彼が一言。


『コップ返せよな!
それ無いと歯磨けないから』


………歯磨きコップ…。


そんなの食えってのかよ!
食えるわけ無いじゃん…
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