金持ち女VS貧乏男

第六章 偽りの彼氏

イブも無事終わり今年も残す所あと3日。

『今年も一年お疲れ様でした! 何事もなく過ごせたのは、みんなのお陰です。ありがとう』

今年の営業も今日が最終日。

『来年もこの調子で頑張りましょうね』


『は~い!』

と元気な声が帰ってきた。

私はホントいい子達に恵まれてるなぁと、しみじみ思った。


『さぁて、帰るかな』

残りの仕事を終え、帰りの支度。

ピロリッピロリッ♪

携帯が鳴り着信が誰か見る。

ゲッ!実家からだ!

出ると母親からだ。

『もしもし?直美かい?母さんだけど、今年の正月は帰ってくるんだろうねぇ』

恒例の帰郷コールだ。
私は、ここ2年実家には帰ってない。
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