金持ち女VS貧乏男
翌日俺は正月のDVD鑑賞会をキャンセルしに、仁志の所へ行った。
俺は仁志に全ての事情を話した。



『いやぁ、そっかそっか~』

ちょうどタイミングが良かったらしい。


どうやら仁志も彼女の実家に呼ばれたらしいのだ。
『お兄ちゃん、したら一応ビシッとキメて行ったらどうだい?』


『いや。いいよ別に。栗きんとん食って帰ってくるだけだからさぁ~』

仁志は唖然とした表情だ。

『いやぁぁ~ひょっとしたら餅とか、お節食えるかもなぁ。』


兄ちゃん…そんなの当たり前だよ…
一応彼氏として行くんだから、栗きんとんだけしか出さない家なんかないよ…


いい人なんだけど、どっかネジが緩いんだよな…お兄ちゃんは…
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