今さらなのよ!

そして10分ほど後に、今度は店の主人らしき男が定食を持って隆祐のところへやってきた。


「待たせたな。あんた、見ない顔だな。
出張かなんかでこっちへ?」


「いちおう栄転ってことで、昨日からそこの山畑商事の本社で勤務することになった。」



「ほぉ~山畑商事の。
わしもこう見えていちおう実業家のはしくれでな。
春川隆三ってんだ。
この地域の会合も出席しててな、山畑の偉いさんともたまに話すこともある。」



「へぇ。あ、うまい!味噌汁のだしの味も魚もいいころ合いでうまいよ。
俺は企画構成部の山野辺隆祐だ。

これからちょくちょく利用させてもらうね。
会社にも食堂はあるにはあるんだが・・・」




「女向きにみんなちっちぇ~んだろ?」



「さすが・・・よく知ってるな。
そうなんだ。
あ、隆三さん実業家ってこことべつにも店があるのかい?」



「ああ、ここの裏に建ってるカワユイ白雪ラブホテルだよ~」




「ぶ、ぶぶぶぶーーーーーーーーー!!!!!」
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