今さらなのよ!
いつのまにか、盛名は笑顔になっていた。

隆祐の真面目で人なつっこいところに、完全にはまってしまったと思った。

だからこそ、今度はたったひとりでボロボロになってほしくないと思ってしまう。


「俺は大丈夫だって。
ほんとにおまえはいいヤツだな。

じゃ、明日からよろしくな。
出張って口裏あわせておいてくれよ。」



「ああ、わかった。」



盛名はにこやかに会社へともどっていく隆祐の後ろ姿を見送って、夜にはかすみの待つ河川敷へと向かった。



「こんばんわ。久しぶり・・・って。
俺が来たのはもうわかってるみたいだね。」



「はい、隆祐さんから連絡があって出張があるから、盛名さんを特訓してやってくれって。
ほんとに盛名さん・・・いいんですか?」



「えっ!?ああ・・・しばらくお世話になるよ。
俺なんかのお守させちゃって悪いね。」



「ぜ~んぜん。それにしても、やっぱり盛名さんって立ち姿からしても絵になりますね。
なんか調子が狂っちゃう・・・。」
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