今さらなのよ!
盛名の真剣な眼差しに言葉の重みを感じてしまう・・・。


(国はなくても王子様じゃ・・・。私とは違う。)


かすみの悲しげな表情に盛名はすばやくかすみの後ろをとるようにして囁いた。


「攻撃はしないでくれよ。
好きな女の顔に免じて教えてやろう・・・。

今日くらいに王子は血まみれになる。
理由はわからないが、俺の予知能力が全力でそう告げてる。」



「えっ!!!いつからそんな・・・もっと前に予知できてたんでしょう。」



「王子には早く告げてたよ。
ただ、どうしてそんなことになるのかがどうしても見えないんだ。

新たな敵なのか、知り合いなのか・・・。
けれど間違いなく隆祐が痛みに耐えかねている。

かすみはどうするつもりか、聞きたいな。」



「私は・・・私にはどうすることも。
だけど・・・だけど・・・私は守ることを義務付けられた戦士の子孫なんだから!」



かすみはすぐに隆祐の会社の方へと走りだしていた。



「素直じゃないけど、健気でかわいいな。
俺も報われなくても傍に居たい方だからな。」
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