今さらなのよ!
かすみはそのまま隆祐に頭を下げた。
「隆祐さんをちょっと困らせようと思ったら罰を受けたみたい。」
「送り狼の大学生にやられたのか?」
「うん。たぶん・・・。」
「たぶんって・・・。覚えてないのかい?」
「お茶しようって喫茶店に入ってお茶とお菓子をごちそうになって帰ろうとしたらわからなくなってしまって。
そのあとは・・・私・・・。私・・・ごめんなさい。家に帰ります。」
「待ってくれ!待てよ。」
隆祐はかすみに飛び掛かるようにして抱きしめた。
「俺が調べてからでも遅くないだろう。
せっかく2人で住むようになったのに・・・俺は何があってもかすみを離すつもりなんかない!」
「でも、私は・・・嫌なの。隆祐さんといっしょにいられない。」