AliceGame
思わせ振りな間。いらいらする。
「早く言ってよ」
くすり。
聞こえた吐息のような笑いに背筋がゾッとした。
さっきまでと何ら変わらない笑い声なのに。
これは、嘲りだ。直感的にそう判断。
でも恐怖したのは意地でも表に出さない。
そんなことでいちいち怖がるほど私は弱くないと思いたい。
ぎゅっと唇を噛みしめる。
『―――ただし、物語を終わらせることができたらね』
物語を終わらせることができたら?なにそれ。
思わず眉を寄せる。
『分からないって顔をしているね』
「うるさい」
『ごめんごめん。…でも、これ以外に言い様がないんだ。物語を終わらせることができたら、願いを叶えてあげるよ、どんなに不可能な願いでも』