千尋くん、千尋くん








なんか、この人どっかで……。







「あれ、昨日の図書室の子だよね?」




「………図書室?」




「あれ、違った? じゃあ、そっくりさんかな」




「………おぉ!」







そこで気づく、彼が昨日あたしを助けてくれた命の恩人さんだと。





あれ……じゃあ?







「一之瀬……くん?」




「はーい!!」




「あっ、あなたが一之瀬くん!!」




「え、逆になんでそんなにびっくりしてるの?」







なんとなんと、昨日の彼がずっと前から何かと話題にあった一之瀬くんだということが発覚したのだ。







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