千尋くん、千尋くん








「ていうか、あるみ帰らなくて大丈夫? もうすぐ7時だけど」




思い出したように千尋くんが携帯を開いてそう言った。





そっか、寝ちゃったりもしたから、もうそんな時間なんだ……。





そろそろ帰らないと、千尋くん家の迷惑に……。











ぐぎゅぅぅう……。








「………あ」








ちょっと、タイミング悪いぜ、あたしのお腹。






一斉に集まる宇治橋三兄弟の視線。






は、恥ずかしい……!







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