千尋くん、千尋くん







だけど、それじゃダメなんだよね。




逃げてるだけじゃ、何も解決しない。




そんなの、分かりきったことじゃないか。





逃げちゃダメだ、怖がっちゃダメだ。





いつもみたいに、千尋くんの優しい笑顔が見たい。




千尋くんが何かに困っているのなら、こんな頼りない手でも差し伸べてあげたい。






それがなんでかって聞かれたら、そんなの決まってる。




ただ、ただ、千尋くんのことが大好きだから。




それ以外に理由なんてないんだもん。






きっと、今までも、これからも。







< 254 / 397 >

この作品をシェア

pagetop