千尋くん、千尋くん
「海外は?」
「行ったよ」
「日本は?」
「ここ日本だけど?」
「え、瑞穂くん外国人になったんじゃないの……?」
「お前、頭大丈夫か」
パニックで意味のわからない発言をするあたしに、さらりと毒を吐く瑞穂くん。
だって……本当に分からない。
「ちゃんとあたしにも分かるように、説明……して、ください」
「帰って、来たんだよ」
きょとん顔のあたしに、瑞穂くんは優しく笑いながらそう言った。