千尋くん、千尋くん
「千尋くん、千尋くん……っ大好き!」
そう言って嬉しそうに笑う千尋くんに抱きつくと、彼越しに見えた窓の外はすっかり雨が止んでいて。
たった一色の絵の具で塗ったような綺麗で青い空には、一直線に続く白い飛行機雲。
そのしたでキラキラ光るピンクと青の石。
「あるみ」
あたしの名前を呼ぶ大好きな人の声。
あたしにとって、君の名前は。
好きだよの合図。
「……千尋くん、鼻水つけちゃった」
「……バカあるみ」
*end*
