マジ青い空
「マジなんなのよもう。失礼な上に口まで悪い男なのね!」


「はぁ・・・・はぁ・・・・おい、そっちこそ失礼なこと言うなよ。俺には嶋尻真仁っていう歴とした本名があるんだぞ」



「はぁ? シマジリマサヒトォ? 何組よ」


「2-B。隣だな」




隣のクラスにそんな男子、いたかしら・・・?





「どうせ俺のことしらねーんだろ」


「うっ・・・し、失礼ね。アンタのことくらいマジ知ってるし」


「ほー・・・俺、夏休みに引っ越してきたばかりだから、まだクラスのヤツらくらいしか知らないと思ってたけど」


「え、アンタ転校生なの!?」



こんなカワイイ転校生が来たのなら、話題になっててもおかしくないのに。




「転校生なの? って聞いたってことは、俺のことやっぱりしらねーんじゃねーか」




「しまったっ!」




って、更にしまった! 『しまった』と言ってしまった!!



「ぶっ! お、オマエ・・・あんま笑わせんなよ! “しまった”って口に出してんじゃねーか!」




「う・・・マジ失言だったわ・・・・・・」

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