マジ青い空
「ゴメンな。もうすぐいなくなる俺がこんなことを言うなんて、反則だと思うけど。もう、この気持ちを抑えてられなかった」

「え・・・え・・・?」

「はは、カッコわりぃなぁ俺。さっきマヤの教室で盛大に振られたばかりなのに。未練がましく気持ちなんて告げちゃってさ」

「じ・・・・・じん・・・・・?」

「最初、マヤに会った時に驚いた。なんて綺麗な子だろうって。
こんなに綺麗になってるんだ、わかるわけないよな。
そして・・・次に会った時、名前を聞いてもっと驚いた。初恋の人の名前とソックリ同じだったからな」

「ジ、ジン・・・なにを言って・・・」


「まぁいいだろ。聞いてくれよ。・・・よくある話さ。
男の子は、いつも一緒に遊んでいた1人の女の子のことだけを見ていたんだ。
男の子は女顔だから、友達からは女男とバカにされる。女の子からはオモチャにされる。
でもな。その女の子は・・・・マヤだけは、違ったんだ」


ジンが、私の目を見て語りかける。
でも、私もその話は知っていた。
―――自分の体験として。
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